実は優等生タイプほど劣等感に苦しんでいる
人もうらやむ学歴を持ち、いつでも優秀な成績。そんな「優等生」に限って、「俺の実力なんか大したことない」「私のアタマじゃ、しょせんこの程度」――こんな「劣等感」まじりのつぶやきを聞くことがあります。
「なんてぜいたくな!」「十分すごいのに!」といくら指摘しても、彼らの心には響きません。どうして優等生なのに、こんな劣等感を持っているのでしょう?
理由の一つには、レベルを上げるごとに「上には上がいる」状況に直面してしまう現実の厳しさがあるでしょう。
たとえ地元で一番だった優等生でも、ハイレベルな学校に進めば、周りは各地からやってきた「神童」だらけ。そうした人たちと肩を並べれば、途端に「普通の人」になり、自信の鼻が折れてしまうのも、無理はありません。
優等生たちは、一見、劣等感を感じることもなく、勤勉性を発揮してきたように見えます。ところが、「できて当たり前」と言われて育つのが優等生の宿命。
100点が取れないだけで、「どうして完璧にできないの?」と批判され、「○○君は100点だったのに」と比較される。ワンランク上の難問に挑戦しているのに、「なぜできないの?」と叱られる――。このように、「できて当たり前」「もっとできなきゃ」と言われて育つ中で、心の底で劣等感が育っている優等生は少なくないと思われます。
それでも、周りのレベルが低く、トップクラスにいられるうちは、なんとか自尊心を保てるでしょう。ところが、中学、高校で有名進学校に進み、周りも神童だらけ、「上には上がいる」という現実に直面すると、持ち前の劣等感が強く出て、立ち直れなくなってしまう人もいると思います。
「優等生ほど折れやすい」と言われる背景には、こんないわゆる「かくれ劣等感」の影響があるのかもしれません。
では、優等生を伸ばしていくにはどうしたらいいのでしょう? 持ち前の能力を生かし、ライバルが多くても、学習意欲を持ち続ける子に育てるには? それには、「自己肯定感」と「自己効力感」を高める必要があります。
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ではどうしたらいいのでしょうか? 「結果」ではなく、頑張って取り組んでいる「姿勢」や「内容」に注目して、声をかけてあげることです。
「最近、計算が速くなってるね。頭の回転がよくなってるんだね!」「この作文の出だし、いいね。大人っぽい文が書けるようになったね」というように、姿勢や内容に注目すれば、子どもは、「向上している自分」「頑張っている自分」を感じることができ、「自分はOKだ」という自己肯定感、「自分はできる」という自己効力感を持つことがで きます。
そして、失敗してもその「結果」で落胆したり、責めたりしないことです。残念な結果にいちばん落胆しているのは本人です。その上、親のガッカリした顔を見ると、「評価されない絶望感」に苦しめられてしまいます。
とはいえ、「親にそんな対応を期待すべくもない」という人もいるでしょう。そんな優等生本人は、どうしたらいいでしょう?
ぜひ、自分自身の「成してきたこと」「できていること」「強み」に注目してみましょう。「自分の良さ」は、自分自身ではクリアに見えないものです。そして、受容的、共感的、肯定的対応ができる親など一握りしかおらず、実際には、「どうしてできないの?」「できて当たり前」といった態度や言葉を繰り返す親の方が、一般的なのです。したがって、親を責めても仕方がありません。
自分自身で「成してきたこと」「できていること」「強み」を紙に書いて整理し、自己肯定感、自己効力感をアップしていくこと。友だちと話し合いながら、お互いの「自分の良さ」を指摘しあっていくといいでしょう。また、カウンセラーと話しながらまとめ、自己理解を深めていくのも効果的です。
自分の経験や力を肯定的に理解することにより、初めて「何を学びたいか」「どんな分野に進みたいか」といった人生目標に目を向けることができます。ぜひ、才能を生かした自分らしい人生を切り開くために、自分の良さに目を向けてみてください。
参照元:ヤフーニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170603-00004172-nallabout-hlth
3日前
田舎の公立小中学校時代は、どうしても手の届かない成績優秀者がいてきつかったけど
進学すればするほど、上の人はより上の学校へ、下の人はより下の学校へ行くから、抜きつ抜かれつがしやすくて頑張り甲斐も生まれやすくなった気がする。
大学へ行くと、あそこはもうカオスな所だから…
4日前
だから面白えんだよ
4日前
4日前
※推薦組がいるところは、下がいますが・・・
貧困家庭から這い上がった子は、学力以外でのコンプレックスを感じる。
3日前
結局、「デキる奴」でいることは諦めて、「折れない奴」にシフトしたよ。
失敗しても折れずに続けていれば、とりあえず目指したものは達成できることが多いから。
今、唯一もらえる周囲からの評価は、「メンタル強い」って、それだけだね。
デキる奴ほど輝かしくはなれない(笑)。
3日前
向上心、探求心が有り、進歩が有る。劣等感も時に力に成り、上手く使えば…
3日前
2日前
そういう取り柄はなかなか褒めてくれない
絵が上手に描けたとか、運動会で
一番取ったとかの方が
よっぽど素直に褒めてもらえる
3日前
3日前
努力だ、努力だ
3日前
優等感・劣等感は、主観的評価・自己評価。
客観的評価と主観的評価のギャップに苦しむのは当たり前。高すぎる優等感を持つ劣等性だってたくさんいる。
自己肯定感の低い優等生タイプとは対象的に、自己肯定感が高いわけで、一つの幸せの形だと思うよ。
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